二度とやりたくない仕事の話

雑記

私はバイトを含めると様々な仕事をしてきました。
その中でいくつか「もうやりたくないな」と思う仕事がありました。
今回はその中で、最も二度とやりたくない!と思った仕事の話を紹介したいと思います。

職種は「美容部員」

お客様のにお化粧をしたり、エステを施術したり、化粧品を売ったり、
なんとなく女性なら一度は憧れそうな職業かと思います。

この仕事を二度とやりたくないと思うのは、”私の性格に合わなかった”という面もありますが、
今回お話することは「これは嫌だな~」と共感してもらえる部分もあるんじゃないか、と思います。
美容部員の仕事を検討している方に、この話が少しでも参考になれば、と思います。

有名な化粧品会社

会社名は伏せますが、とても有名な化粧品会社です。

面接などはなく、誰でも入ることが可能で、
エステの技術を学んだり、化粧品の知識を学ぶ事もできて
一人前になると、自分でサロンを経営することができるようになります。
冒頭でも話した通り、化粧品を売るのも仕事で、
それを店舗のない所で個人的に出来る(歩合制)ので、
自分の時間を自分で作れるというような魅力的な内容でした。

私は、”ノルマが大嫌い”なので入る前にノルマについて確認をしたのですが、
「ノルマはないよ」とのことでした。
ところは実際には違いました。

「宿題」という名にかえられた「ノルマ」

勉強会での出来事

定期的に勉強会が開催されて、商品の説明を聞いたり、
皮膚に関する知識を教えてくれます。
その会で、50行の表が書かれた紙が渡されました。
その紙に、人の名前を書くように促されます。

対象は、家族、親戚、友達、などと言われるのですが、
ここで50人も友達がいない事に気づきます!(悲しいw)

何とか書き終えると、そこに書いた人の中から10名に、
商品を何か売るように言われたのです。

化粧水、乳液、美容液、ファンデーションなど商品は色々ありますが、
自分がそこの会社の商品を使ってきたわけではないので、
商品の良さも知らないうちに、次回の勉強会までに売ってこいと

私は真面目に売ろうと努力をしました。
結果、自分が効果を実感できていた圧着靴下を何とか売りました。

次の勉強会に行くと、今度は、以前書いた50名を除いた100名の名前を書くように言われます。
また、このパターン・・・。

しかも、今回は案の定、10名以上に物を売ってこいというのです。
名前を書いた人に、物を売るように言われるかと思うと、まず知り合いの名前を書きたくないと思ってしまいます。
でも知り合い以外には声をかけられないし・・・と、悩みました。

会場は、時間内に名前を書ききらないといけないという雰囲気に包まれていました。

「どうしても100名も名前が出てこないけどどうすればよいか」と質問をしたら、
「美容院の担当の人、美容院の受付の人、イオンの洋服屋さんの店員、
ガソリンスタンドのスタッフ、などなど、声を掛けられる対象を思い浮かべて!
名前を知らない人の場合は例えば、”美容院の担当”と書けばよい」と言われました。

・・・・・・

声をかける気はなくても思いつく限り名前を書き続けました。
それでも、100名ってなかなか書けないものです。
この時点で、すでに次の勉強会に参加するのが憂鬱になっています。

ここで嫌だと思うことは辞めてしまえば良いのですが、それが出来なかったのが
私の若さや、気持ちの弱さだったとも思います。

気持ち的にも追い詰められて、祖母に5000円もするような化粧品の購入をお願いしました。
家族にお願いする、こうなるとありがちな行動です・・・
化粧などしない祖母が使うわけもない化粧品を買ってもらった結果、母に怒られました

・・・・・・

「ノルマはないと聞いていたのですが」とリーダーへ話すと、
「ノルマではなく、宿題です」と言われたのが印象的でした。

エステの施術の辛さ

冒頭でも話題にでた通り、エステの施術をお客様にする仕事もあります。
私のリーダーになった方のサロンにお邪魔して、エステ用ベッドを借りて
施術を教えてもらいます。
最初のうちは、リーダーやその知り合いに練習台となってもらうのですが、
しばらくすると、自分で人(お客様)を連れてくるように言われました。

Instagramなどなかった時代だったので、自分でチラシを作って、
そこに電話番号をかいて、ポストへ投函をしたり、友達に声をかけたりしました。

結果、友達の1人がお客様となってくれました。

私がまだ施術もままならない、というのに、友達からはエステ料金を受け取ります。
そのエステは、ボトルキープせいで、エステ中に必要な化粧水、乳液、美容液などは
お客様が購入しなくてはなりません。
そこもまた、友達相手に自分が自信をもっておススメできるわけでもない商品を売らなきゃならず、
更には、私のぎこちないエステにお金を払ってもらう事をとても心苦しく思っていました。

それと並行して、化粧品会社が開校しているエステ学校にも通いました。
千葉に住んでいた私は朝早くからバスで慣れない東京へ通いました。
数回通ってから、エステの施術試験があったのですが、私は合格できませんでした。
合格すると、サロンが持てるようになる権利が手に入るというものだったと記憶しています。

試験に合格してから、客を呼ぶならわかるのですが、
私のような未熟者がお金をもらって施術するなんて仕組みに納得がいっていませんでした。

でも、この仕組みが当たり前のようで、エステ学校に通ってた人の多くは、
もう何年も資格なんてないまま施術を行っていて、施術に慣れた状態でこの学校にきて試験を受けるようなのです。
もはや、試験合格のための学校であり、施術を学ぶ為というのはちょっと違ったのかもしれません。
そんな風に、周りとの差も激しく感じて落ち込みました。

うつ状態となり辞めました

上記のノルマの話とエステ施術の話が、私が心を病んだ大きな事だったのですが、
それ以外にもちょこちょこと色々と心労を感じてしまい、
最後はうつ状態になってしまい、辞めることになりました。

私はエステを受けるのが好きで、色んな所に通ってきましたが、
エステティシャンから良く耳にしたのは、やはりこの業界はノルマが嫌で辞めていく人が多いという話でした。
私が数年通ったエステは、施術者が明るく心地よい場所でしたが、
そこはノルマなどが一切なくのびのびと仕事ができるという事を聞きました。

たまに、施術者が委縮しているように感じるお店ってあるのですが、ちょっと居心地の悪さを感じます。まるで、私が友達にエステ施術をしていた時の様・・・
エステには、綺麗になるという目的はもちろんですが、リラックスした気分で、心地よくなれる空間を求めていくことが多いので、施術者も、お客様を癒す事に自信をもった状態で接することが出来た方が良いですよね~。

自分の気持ちを敏感に捉えて

美容に関する色々な知識を無料で得られるのはとても素晴らしい仕組みだと思います!
何万円もかけて学ぶような内容を教えてもらえたというのはとても良い経験をさせてもらえました。
しかし、こういったスタイルの美容部員は、私のタイプ的には合いませんでした。

この記事を書いている今現在40代なのですが、残りの人生はもう悩んだり鬱になったりしたくないと思っているので、若いうちに経験が出来て良かったと、今は思えています。

ノルマ・・・
私は本当にそういうのが合わないと自覚した出来事だったので、
今後は絶対にノルマがあるとわかった瞬間にすぐに辞めようと思っています!

ノルマの有無にかかわらず、
自分が楽しくない、苦しんでいる、悩んでいる、と思ったら、即、やめる!という選択をしよう!
という教訓となる経験でした。

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